ワーキングホリデーのデメリット

比較的安く自由度が高いとされてはいるが

 さて様々なメリットを紹介してまいりましたが、勿論安いながらも、準備資金が必要なことや、また、法定額などが決まっており、その基準のお金を準備していない場合は旅行できないことになっていますが、その他にも何かワーキングホリデーのデメリットとなるようなことはあるのでしょうか? そんな問題点や弱点について、一つずつ見て行きたいと思います。

留学と違うという部分の弱点

 ワーキングホリデーと留学は、どちらも語学学習や異文化交流を目的としていることから同一のものと混同されがちですが、厳密には異なります。ワーキングホリデーにメリットがある分、留学に関しても大きなメリットがあることから、ワーキングホリデーのデメリットとは、その要素が無いという事が言えるかと思います。そんなワーキングホリデーと留学の違いについて見ていきましょう。

留学とは

 留学は広義での解釈では、何かを学ぶために一定期間海外に滞在することを意味します。しかし、それは正確には留学とは学生ビザによって渡航先へ入国し、現地の学校等の教育機関に属して何かを学ぶことを意味します。

 したがって留学の場合、渡航先では学校等に通う学生である間のみ滞在がど認められ、学業以外の現地での就労や長期間学校へ行かずに観光をするといったことは許可されません。これはワーキングホリデーによる自由行動の補償という利点があるからです。

ワーキングホリデーによる自由行動の保障

 上記のように留学では現地でできる行動は制限されてしまいます。それに対してワーキングホリデーではワーキングホリデービザによって渡航先へ入国するため、現地の学校等に通う必要は無く、滞在期間中は自由な行動が保障されます。またワーキングホリデービザは学生ビザと就労ビザの中間に当たるようなビザで、現地の学校に入学することと、アルバイト等の就労の両方が許可されています。

 しかし、ここに大きな落とし穴が一つあるのです。このワーキングホリデービザですが、つまるところ、学業を主な理由としたビザではない為、それを起因とした問題があったりするのです。ちなみに、ワーキングホリデービザによる渡航は就労や学業を主な目的にすることができないといった特徴を持っている事がほとんどなのですが、そのため、現地の学校等に在籍できる期間といったものがある意味では制限されるかもしれない可能性もあるわけです。また、就労できる業種などにも国によっては制限がかかる可能性もあるのです。

期間の差もある

 また、ワーキングホリデーの弱点は最長で1年間しか滞在できないということと、また制度を利用できる年齢が決まっているといった特徴があります。審査の際に年齢を理由に落とされることもありますし、もしも、現地で見つけた仕事をもっと継続してやっていきたいと思った場合には、ワーキングホリデービザでは通らないという事になってしまうのです。

渡航先の制限

 また、ワーキングホリデーには渡航先の制限などもあったりします。これは日本が、ワーキングホリデーによる相互受け入れを許可している国に限られますので留学と比べて、選べる国に制限が出来てしまいます。特にアメリカがこの制度を日本と取り交わしていないというのもかなりの痛手かと思われます。

目的に合わせたビザのすすめ

 つまり、目的に合わせたビザを選ぶという事が重要になってくるわけです。学業に打ち込みたい方は留学を、渡航先で学業も就労も体験し、充実した休暇を過ごしたいという方はワーキングホリデーを選ぶことを良いというわけなのですね。例えば、実際に本気で海外で働きたいというのであれば、業種によっては不可能な場合もありますが、真面目に就労ビザをとったほうが後々有利に働くということもあります。特にワーキングホリデービザの場合は一年という期間でしか働けないため、もしも長期間働くことが決まっているのだとしたら、確実に就労ビザをとったほうが良いと言えるでしょう。

日本での評価の面

 またワーキングホリデーは未だ日本での評価の面で非常に低いといった弱点があります。これはワーキングホリデーだけでなく、留学でも同じようですが、海外で就労や勉学を行った場合は、比較的履歴書における空白期間となりやすく、またそれを実際に説明したとしても「どうせ遊んでいたんじゃないか?」といったこれらの制度に無理解な企業が、まだまだ多くあるといった実情もあります。勿論、これらはある事をすることによって、その後のキャリアを有利に進める事もできますので、どうすればいいのかも解説していきます。

TOEICで600点以上を取る

 ワーキングホリデーがお遊びだと言われない為には、勿論海外で経験したエピソードなどを語ることもある意味では重要になっては来るのでしょうが、最終的に身を助けるのはやはり、英語力です。とくに、最近では向上心があり、学びへの意識が強いという人物を企業が欲しがっていますので、リスクを承知で勉強をしにいき、しっかりとした成果を上げているとなると、高い評価へつながる要因となります。特にTOEICやトイフルといった物で高得点を収めておくと、ワーキングホリデーによる空白期間があったとしても、しっかりとした経歴として認められ、成果があったのだと認められます。逆に600点以下の点数になってしまうと、何をやってきたのかという話になってしまいますので、注意しなくてはいけません。特に語学留学などですと、ワーキングホリデーよりもフィリピン留学の方が語学学習効率が良いという話もよく聞きますので、語学のみが希望とするものであれば、ワーキングホリデー以外のものも視野に入れていく必要があるかと思います。

エピソードは具体的な物を用意する

 ワーキングホリデーの強みは、海外留学などで経験した人ならではのエピソードを使うことによって、そのバイタリティーをアピールすることが出来るという点に尽きるかと思います。それをきっちりと説明できるようになるために、新しい価値観に出会ってどう感じたのか? 何を学びそれがどういかされていっているのかといった、具体的なエピソードとして記録することが必要不可欠になってきます。特にワーキングホリデーの場合は半年から一年の空白期間が出来てしまうため、そこの経験を詳しく喋れないと直に落とされてしまう可能性があります。

 ただ、ぼんやりと遊びに行くのではなく将来の自分の糧となるような工夫をこころがけましょう。

外資系企業は有利

 この留学や、ワーキングホリデーは外資系の企業などの、英語系の求人には非常に強い力を発揮します。TOEICで点数がとれても実務では全く役に立たない人もいることから、実際に現地で戦える人材として評価してもらえる可能性が高まります。

 特に語学に関わる求人の場合はハードルが高いことからライバルが少なく、比較的内定などを取りやすい業種とされています。(特に日本語と英語のバイリンガルは需要が高い)ですので、TOEICを受けてからこういった業種にチャレンジするのも留学生やワーキングホリデー利用者にとっては、欠かせない道となるかもしれません。兎に角、今後の事も考えながら、これらの制度を利用するのが一番いい方法なのだと思います。